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2016年03月21日

「リボルバー」(後)

「リボルバー」(後)

「リボルバー」A面のラストは
⑦「シー・セッド・シー・セッド」(1966年6月)☆☆
リボルバー・セッション最後の曲。この3日後に彼らは極東ツアーに旅立っている。
前年の米国ツアーの最中に、ジョンが俳優のピーター・フォンダとLSDをヤッている時、彼から聞いた話を元に作ったとのこと。
今はいい曲だと思うが、若いころは殆んど聴かなかった。音圧が強すぎて耳障りだった。

ビートルズ全てのアルバム中、私の最も好きなB面が「リボルバー」のB面である。
そのB面1曲目は
①「グッデイ・サンシャイン」(1966年6月)☆☆
楽器はポールとジョージ・マーチンが弾くピアノと、ドラムスのみ。ジョンとジョージはコーラス。
ポールが「いい天気だ。彼女は僕を愛している。いい気分・・・」と、晴れた日に散歩する気持ちよさを歌っている。

②「アンド・ユア・バード・キャン・シング」(1966年4月)☆☆
アップテンポの軽快な曲だ。カンカン鳴るジョンのリズムギターと、ツインリード。ギタープレイが最高にゴキゲンなナンバー。ツインリードはジョージのダブルトラックだろうか、それともジョンと競っているのだろうか。

③「フォー・ノー・ワン」(1966年5月)☆☆
陽気な恋の歌の次は失恋の歌。ジョンとジョージは参加していない。
ポールの弾くクラヴィコードの音と間奏のホルンが印象的。
ホルンはアラン・シヴィル。外部ミュージシャン使用は3度目。

④「ドクター・ロバート」(1966年5月)☆☆
ちょっと陰気だが味わい深いバラードの次は、B面のクライマックス。
ジョンのドライブ感溢れるギターが最高!ポールのコーラスもいい。
彼に麻薬を処方した実在の医師をテーマにした曲。

⑤「アイ・ウォントゥ・テル・ユー」(1966年6月)☆☆
ジョージの曲が3曲入っているのはこの「リボルバー」だけ。彼の存在感が徐々に増してきてきたということか。
印象的なフェイドインとポールの不協和音的なピアノ。
1991年日本公演のオープニング曲だ。

⑥「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」(1966年4月)☆☆
「君なしではいられない・・・」とあるが、ポールのマリファナに対する気持ちを描いている。
ブラスは「ポップ・ギア」に出演していた「サウンズ・インコーポレイテッド」。
「シー・セッド・シー・セッド」同様音圧が高く、昔はあまり好きではなかったが、B面を締めくくる重要な曲だ。

⑦「トゥモロー・ネバー・ノウズ」(1966年4月)☆
リボルバーセッションで最初にレコーディングされた曲。
各メンバーが様々なサウンドを持ち込み、ひとつの曲に仕上げた。
私は「リボルバー」で何が驚いたといって、これほど驚いた曲は無い。戸惑ったと言った方が正しいか。「ビートルズはいったいどこへ行ってしまうのか・・・」
「リボルバー」を聴く時、いつもこの曲の前で針を上げていた。「アンソロジー」で聴ける「Take1」の方が私は好きだ。

今回添えた画像は、「アンソロジー2」のブックレット(リボルバーセッションの一幕)から。


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