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2011年01月15日

「ヘルプ」(後)

「ヘルプ」(後)

私は「ヘルプ」をジョンのギタープレイを楽しむためのアルバムと思っている。
どの曲もジョンのストロークが素晴らしい。

さて、A面のラストは「涙の乗車券」。(1965年2月)☆☆
その年の4月に既にシングルリリースされていたのでお馴染みの曲だった。
リンゴの変則的なリズムにポールのリードギターが絡む、ヘビーで分厚いサウンドだ。
目立たないがここでもジョージはボリュ-ムペダルを使っている。

B面トップはカントリーの定番「アクト・ナチュラリー」(1965年6月)☆☆
バック・オーエンスのカントリーナンバーをカバーした。
リンゴが軽快に歌い、ジョージのグレッチ・テネシアンがゴキゲン。殆ど一発録りだろう。
カントリーはジョージのルーツだから安心して楽しめる。

②「イッツ・オンリー・ラブ」(1965年6月)☆
ジョンがやっつけ仕事で作った。本人も「歌詞が最低」とコメントしている。
聴きどころはやはりジョンの12弦ギターの音。
私はこの公式Ber.よりも「アンソロジー」のTK.2の方が好きだ。

③「ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ」(1965年2月)☆☆
ジョージの粋な小品。「アイ・ニード・ユー」のようなドラマ性は無いが、愛すべき作品だ。
ポールのピアノとジョンのエレピがいい感じ。

④「テル・ミー・ワッ・ユー・シー」(1965年2月)☆☆
ポールの曲。ベースとドラムがゴキゲンだが、「恋のアドバイス」同様ジョンのサイドギターが聴きどころ。

⑤「夢の人」(1965年6月)☆☆
ポールの佳作。このアルバムの中ではちょっと異色なフルアコースティックナンバーだが、アルバム全体に深みを醸し出している。
彼も気に入っているようで、ウィングスやソロでのライブレパートリーだった。

⑥「イエスタデイ」(1965年6月)☆☆
言わずと知れたポールの、ビートルズの代表曲のひとつ。
ロックグループが初めて弦楽四重奏を取り入れた。ボーカルのポール以外のメンバーは参加していない。
解散後ジョンがこの曲を皮肉るような作品を発表しているが、彼は決してこの曲が嫌いな訳ではないと思う。

⑦「ディジー・ミス・リジー」(1965年5月)☆
ラリー・ウィリアムズのロックンロール。ビートルズ最後のカバー曲だ。
しかし違和感を感じずにはいられない。
タイトル曲「ヘルプ」に始まり、名曲「イエスタデイ」までの流れが台無しなのだ。
次の「ラバー・ソウル」収録の「浮気娘」を入れてくれた方がずっと良かった。


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この記事へのコメント
おひさしぶりです♡

改めて、LPジャケットの羅列が
羨ましいです。

マニアックなポイントを押さえていると
聴きごたえも数倍違うんでしょうね~☆

WoW WoW!!!
Posted by First ☆ Star 屋宜朋子First ☆ Star 屋宜朋子 at 2012年01月16日 07:57
First☆Starさん、ありがとうございます。

私の青春はビートルズと供にありました。
BEATLES IS MY LIFE です。
Posted by ぴーやしぴーやし at 2012年01月16日 20:16
足跡から来ました。よろしくお願いします。文章を読んでいて『リアルタイム ビートルマニア』の感想は一味違うと感じました。ただ僕は『ディジー』が大好きなんで多少ショックでしたが(笑)、これからもブログを楽しみにしています。
Posted by 内間 満 at 2012年07月11日 19:40
内間満さん、コメントありがとうございます。

何分にも私の独断と偏見で書いておりますのでお気に召さないところも多々有ろうかと思いますが、ご容赦ください。
今「ロンリーハートクラブ」は開店休業状態ですが決して執筆をやめた訳ではありません。次の「ラバー・ソウル」は私の一番好きなアルバムなので、かなりのプレッシャーで中々手を付けられません。今しばらくお待ちください。
Posted by ぴーやし at 2012年07月11日 21:25
 
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